ややハスキーな歌声とマシュマロボディが魅力のMeghan Trainorは、93年生まれの米国人シンガー・ソングライター。
デビュー・シングルとなった本楽曲でアメリカのBillboard Hot 100の1位を獲得し、全世界で1100万枚のセールスを記録した。
その内容は、元祖アンチ・ボディシェイミングとでもいうべきものである。
<アンタは私が高音域じゃなくて いつも低音担当ってことを知ってる>
<まぁそれは確かね 私のサイズは決して2じゃないし でも私もそれなりに踊れるわよ>
自らが受けた野次をコーラスのパートになぞらえているが、それに合わせてトラックもドゥーワップ全開。
20歳そこらの女性に期待されがちな「かわいらしさ」とは正反対の、この艶っぽい歌唱こそが「古き良きアメリカ」という感じで良い。
<雑誌のモデルがフォトショ済みってことはみんな知ってる ならその美しさを称賛するのはやめることね 私たちはみんなつま先から頭のてっぺんまで完璧なんだから>
今でこそ過度なモデル体型崇拝や加工にノーを突き付けるセレブリティも多いが、2014年当時それを全面的にポップ・ソングの主題にとったのはかなり先進的な試みだったといえるだろう。
<ママが私に言ったわ 自分の体型を気にする必要はない 男はちょっと抱き心地がいいぐらいの女のほうが好きなのよって>
これも日本では昔から尽きない論争だが、アメリカでも似たようなことが言われているのは興味深い。
過度なダイエットを試みる娘を見かねて声をかける母親のような温かみもあり、Trainorが特に若い世代から支持を受けるようになったのも納得である。
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