Clean Banditが2018年11月に発表した本作、フィーチャーしている歌手の名前を見て驚いてしまった。
Luis Fonsi(ルイス・フォンシ)といえば、ご存知『Despacito』(2017)で一生食っていけるぐらい稼いだのではないかと思われる、プエルトリコのレゲトン歌手である。
何でまたClean Banditが超有名レゲトン歌手と…?と単純に疑問だったが、曲を聴いてみるとこれまたビックリのラテンナンバーだったのである。
メインボーカルを託すのはMarina and the Diamonds名義で活動するウェールズ出身の歌手。一癖あるポップミュージックを歌う人である。
全体にCan't Give You Anything (But My Love)(1975)などを彷彿するようなディスコテイスト。それにアコースティックギターとクラップがフラメンコ的な哀愁を添える。
途中に現れるクラベスのリズムは『クラーベ』といい、サルサなどで曲の核となるリズム。
何と言ってもサビが素敵だ。言いたいことはバースで全部言ってしまい、”Baby, ahh”を繰り返すだけ。マリーナの高音と腕の動きが魅力的である。
曲の世界は、別れを未だ引きずっている男女だろう。結婚式のシーンからも読み取れるように、<私はもう他人のもの>なのである。
ラストのサビではマリーナとフォンシが同時に歌う。
<君は分かってる 彼に感じているのはもう愛情じゃない 君が何て言おうと俺たちは友達以上だ>
そして<時間切れだ 4, 3, 2, 1>のカウントダウンとともに幕切れとなる。
果たしてゼロになったその時、彼女の心はどこに向かうのだろうか。
ちなみにMVについて、冒頭からそうなのだけど、ところどころ現れるビンテージ高校生みたいなイメージは何なのだろう…
しかし2018年というのはラテンフィーバーの年だったのだろうか。K-POPアイドルのSUPER JUNIORも10月にラテン歌手をフィーチャーした楽曲を発表した。
トランプ大統領が移民排斥に躍起になる一方で、商業的な面でラテンアメリカの存在感は無視できないほど巨大になっているのであろう。
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