『Blurred Lines』(2013)が同年イギリスで最もダウンロードされたシングルになった一方で、女性蔑視な内容で炎上騒動を引き起こした台風の目、それがRobin Thicke(ロビン・シック)。
彼の楽曲制作はモータウンサウンドなんかにインスパイアされていることもあり、Blue Eyed Soulに分類されることも。
ま、Pharrell Williamsらと共同制作の『Blurred Lines』はインスパイアどころか裁判でMarvin Gayeの盗作認定されてしまい、賠償沙汰にまで発展したのだけれど。
そんなロビン・シックが2015年に放ったポップチューンがこちら。
軽快なアレンジが非常にスタイリッシュ。
が、ゲストラッパーにNicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)を迎えている時点でお察しの通り、かなり「キワドイ」歌詞である。
ある意味斬新とも言えるのが、サビに堂々と禁止ワード(*uck)が入っており、そこにボカしが入るという点だろう。
昨晩あんなにイイって言っていたのに急に別れるなんて何でだよ!?という、小悪魔に翻弄される系失恋ソング。
タイトルはバラバラになったオレの心を元に戻して(back together)くれよという意味だろう。
ニッキー・ミナージュは悪女として登場する。
たたみかけるような言葉でロビンを挑発する女の役に、すっかり武闘派として名を馳せた(?)ニッキーが実にはまっている。
迫るニッキーにたじたじのロビンという構図も楽しいね。
このラップ部分、歌詞はモロ出しの丸出しって感じで苦笑を禁じえないのだけど、ロビンのパートとはガラッと雰囲気が変わって単純にカッコいい。
一瞬静かになってからのチッチッチッ…「ン」も好き。
上述の通りロビンはMarvin Gayeへの「オマージュ」で痛い目を見ているものの、この曲でもブラックミュージック色は健在。
特にサビの「トゥナッハッハッハーイ」みたいなソウル感はDJDDの大好物である。