つんく♂の昭和歌謡キター。
モーニング娘。'19(ワンナイト)67枚目の両A面シングルより。
意外にもワンナイトとして初の、つまり2019年第一弾シングルである。
当時ほどのダブステップ感はないしBPMも抑えめだが、サビが『恋愛ハンター』(2012)っぽくて良い。
サビの旋律は完全に歌謡曲のそれである。ハロプロだな~という安心感。
ところでハロー!プロジェクト(というか事務所)は同時期に思いついたアイディアを流用する傾向があるようで。
一週間前にリリースされたばかりのハロプロユニットJuice=Juiceの楽曲のMVには、パソコンに文字入力するような画面演出がある。
いっそリリックビデオにするならまだしも、歌詞とは異なる文章も出てきて何じゃこりゃと思ったのだが…この曲でも似たようなことをやっていて笑った。
MVのストーリーは、メンバーがブルーカラーの仕事に従事するもうまくいかない前半。
そして後半は前年に卒業した飯窪春菜をゲストに迎え、芸能界という表舞台を支える裏方に扮するメンバーが登場。
それぞれが鬱屈とした思いを抱えながらも夢に向かって頑張るのだが…
少々ほろ苦いラスト、折り重なるように崩れたメンバーが意味するところは何なのだろう。
諦めるなと励ましつつ、そううまく行かないのが人生という「Blues」も垣間見える。
こういうややこしさもつんく♂曲の好きなところ。
ラスサビでは生田衣梨奈(いくたえりな)→譜久村聖(ふくむらみずき)の9期コンビがセンターを担う。
多くのヲタクの皆さんと同様、ついに生田が真ん中に立つ日が来たかと感慨深いのである。
ここの、メンバーが止まったまま回転しているように見せる撮影にはカメラを60台以上使用したそうだ(譜久村ブログより)。
こういう全然目立たないところにカネをかける感じ、嫌いではない。
しかしまぁ、『ジェラシー ジェラシー』(2017)同様 既存の歌謡曲とほぼ同様のタイトルを付けてしまっている。
そっちを検索した層を取り込もうとする戦略なのか…何とも微妙なところ。
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