ハロプロユニットJuice=Juiceの6枚目のシングル。
Juice=Juiceはつんく♂氏肝煎りのグループだったが、色々ごたごたがあり、この曲から同グループへのつんく♂氏の関与が一時外れた。
にもかかわらず同グループ初のオリコンランキング週間1位を獲得してしまい、ハロヲタをざわつかせたという側面も。
タイトル通り、『夢見るシャンソン人形』を彷彿させるフレンチポップ風のアレンジ。
歪みを加えたパーカッションがガチャガチャと騒ぎ、ブリキのおもちゃのよう。
その裏では流れるようなアコーディオンのオブリガートが、もの悲しいミュゼットの趣を添える。
作詞は三浦徳子先生。
昭和アイドル全盛期に活躍した作詞家の起用+60年代に大流行したフレンチポップという組み合わせで、歌謡曲臭をプンプンに出すことに成功。
つんく♂氏のJuice=Juiceプロデュースの基本方針はそんな感じだったので、その流れを踏襲していると言えるだろう。
さすが大御所の先生というか、歌詞をじっくり読むと女の決意とその怖さが浮かび上がり、ゾクッとする。
好きな人がきれいな人と休日にお出かけしているのを見た。でも私には話しかける勇気なんてない。
そんなモジモジしたAメロからガラッと変わるサビ。去年とは不思議なほど変わっている自分に気づく。
去年と変わったのは、君に出会ったために変わったのか。それとも、モジモジしていたあの頃からずっと片思いを続けて、ある時心境の変化があったのか。
そして、「君の幸せそうな顔 すべて変える」である。こんな言葉なかなか思いつかない。
君の顔を私仕様の幸せな顔に変えるのか。それとも、今の幸せをぶち壊してやろうとしているのか。
最後のセリフは宮本佳林。この曲でショートカットにさせられ、多くのヲタが憤った。
まぁそれは置いといて、「Je t’aime bien」は「友達として好き」という意味なのだとか。
最後の最後にこのセリフを疑問形で持ってきた意味とは?
行間からそこはかとない女の情念がにじむ、およそアイドルソングらしからぬ現代版 昭和歌謡が誕生した。
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