Infiniteは男性6人組のK-POPアイドルグループ。この曲の発表時は7人組だった。
2010年に少女時代、KARAが巻き起こした何度目かのK-POPブーム。
彼らもその頃にデビューしたけれど、日本では彼女たちほど知られた存在ではないかもしれない。ただ、メンバーのうちL(エル)は日本でドラマ出演したこともあるそう。
そんな彼らのコンセプトは「執着」とか、そういった言葉が近いらしい。競争社会から抜け出せない現代韓国の若者たち…みたいな暗い世界観の曲を、ウェットに切実に表現している。
そのような楽曲群にあって鮮烈な明るさを感じさせるのが、この『The Chaser』という曲だ。
[MV]INFINITE_The Chaser_추격자 Dance Version
『The Chaser』は韓国のプロデュース&作編曲集団のSweetuneによって手がけられた。Infiniteの基本コンセプトを決めてディレクションしてきたのもこの人たち。
「(別れた)人を追いかける」的な内容で、必ずしも明るい歌とは限らないのだけど…
この曲の特徴は何と言っても疾走感。「追跡者」という曲名なれど、むしろ何かから逃げるかのごとく駆け抜けるように終わってしまう。
構成を見てみよう。
イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→ラップ→Bメロ→サビ→ラップ→Aメロ→転調サビ→Aメロ
民俗楽器風なパーカッションをきっかけに、鳥の鳴き声のようなイントロが始まる。このイントロが終わると間奏やブリッジは全く入らず、常に歌っている状態が続く。
2回目のラップからは息もつかせぬ展開で、もうゾクゾクもの。
ラップで上げたあと、一旦落ちサビならぬ落ちAメロになるのだけど、このバッキングのカッティングギターリフが最高にファンキーだ。
そのAメロが終わると同時に、強引に転調して大サビに。テンションが最高潮になったところで再びAメロに突っ込み、アウトロもないまま劇的に曲が終わる。
Infiniteの魅力はなんといってもダンスパフォーマンスで、そのシンクロ率は99.9%と言われている。誰が計測したのか知らないけれど…
この曲でも一糸乱れぬダンスを披露している。上の映像はダンスバージョン。
そして今回のダンス、ただ決め所で音にはめていくだけではない。
静と動が混在しているとでも言おうか。動画を再生していたら突然スロー再生になるような、そんな立体感がある。
そんな難易度の高いコレオグラフィでも高いシンクロ率をキープしているので、相当練習したんだろうなぁ…と思わされるのだ。
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