踊るミー文字【Con Calma／Daddy Yankee feat. Snow】（2019）

Daddy Yankee（ダディ・ヤンキー）は中米プエルト・リコ出身のラッパー・レゲトン歌手。

この世代・ジャンルでは最も人気を博すミュージシャンの一人である。

野球を始めとしたスポーツ選手の登場シーンでよく使われていて、特に『Gasolina』（2004）は耳にしたことのある方も多いかもしれない。

近年では『Dura』（2018）がTik Tokに採用され、世界中の若者が知ってか知らずか彼の曲で踊っていると思われる。

（ちなみにDuraで踊られるダンスはキラキラダンスと呼ばれているそうな）

『Con Calma』はカナダのラッパーSnow（スノウ）とのコラボレーション。

実はこの曲、Snowの『Informer』（1992）という楽曲から着想を得たというか、カバーというか…といったところで、元ネタ歌手であるSnowも本作の制作に参加している。

しかしまぁ曲そのものよりもむしろダンサー陣に目を奪われてしまうのである。

『Con Calma』は「冷静に」という意味だが、かなり激しい振り付け。早送りでもしているのかと思うようなバキバキな動き。

男女ともけっこうな数のダンサーが出ているが、全員この水準で踊れて当たり前なのだと考えると恐ろしい。

アメリカ合衆国のバラエティ番組『The Late Late Show with James Corden』でもダンサー帯同で歌っているが、生パフォーマンスでもやっぱりこの凄まじいダンス。

さらに途中からはダディヤンのお面までかぶっていてすごく大変そう。

ちなみにMVではお面ではなくAnimoji（ミー文字）が使われており、編集に無駄なカネがかかってそうなところが笑える。

このダディヤンのAnimoji、途中でちょいちょいサングラスを取った顔が出てくるが、お目々がとってもつぶらである。

実際この人はパッと見非常にいかついのだが、ものすごく善人顔。

3人の子供がいるが、良いパパしてそうだなと常々思う（余計なお世話）。

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