アイルランドのThe Rubberbandits(ラバーバンディッツ)には、「コメディ・ヒップホップデュオ」という変わった肩書が与えられている。
とりたてて音楽活動に熱心というわけではなく、ビニール袋をかぶって様々なギャグを展開しているユニットのようだ。芸風はブラックコメディ寄り。
<オレはお前の親父の親友だ>
<お前の親父をアムステルダムで男にした>
アムステルダムといえば言わずと知れた「自由都市」。「コーヒーショップ」では合法的に大麻を吸えるし、飾り窓地区は有名な赤線地区である。
そんなところに父親を連れて行き、男にしてやったと息子(?)に説くという、まぁクソみたいな歌である。
MVでは男がドライブしながら これまでの悪行を回想するが、おおむね歌詞の内容をなぞっている。
この曲は映画Trainspotting(1996)の続編にあたるT2 Trainspotting(2017)の挿入歌として採用された。
主人公レントンが悪友シック・ボーイの部屋で呆然とテレビを観ているシーン。そのテレビに映し出されていたのがこの曲のMVである。
その様子を見たシック・ボーイが怪訝な顔で「何だこれ?」と尋ねるという身もフタもないシーンで、けっこう好き。
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