Kidd Keo(キッド・ケオ)はスペイン・アリカンテ生まれの"Trap"歌手。
このTrap(トラップ)というのがイマイチ掴みどころがないが、日本では何となくEDMをベースとしたヒップホップと理解されることが多いようだ。
もう少し詳しい説明を読むと、90年代から00年代にかけてアメリカ南部で興ったジャンルらしい。
ハイハットやバスドラムのサウンドをきかせているのが特徴の一つで、EDMの中でも特にダブの要素が強い。
ちなみにトラップ楽曲は、主にRoland TR-808で編集されるとのこと。
またtrapとは元来、ギャングなどが麻薬の取引を行う場所を指す言葉なのだとか。それとrapをかけて、ストリート色の強いヒップホップに仕立てた音楽…といったところか。
まぁ、この辺全てWikipediaからの受け売りなのだけど。
かなり若いカルチャーのようで、やたらオシャレすぎるクラブとかシーシャ屋なんかでかかってそうな感じである。
このKidd Keo、アメリカンカルチャーとは一見関係のなさそうなスペイン生まれというところが面白い。
公式サイトにはヒッピーだった母親の影響を受けて路上生活を送っていたこと、13歳で初めて洋服のデザインを手がけたことなどが紹介されている。
で、この曲はイントロから良い感じに狂気じみている。ンフッフフフッという笑い方も気持ち悪いし、他の曲にも見られるゲップのような音を入れるのがお好きなようだ。
Trapの要素として、ベースラインがバスドラムに乗せられている感じが確かにある。ハイハットも全編でチキチキ言っていて、なるほどこういうことか、と。
歌詞はヒップホップらしくかなり崩していてよく分からないが、だいたいの内容はMVから想像される通り。
昨日誕生日だった?それなら女友達にアレをしろ、18歳未満なら刑務所行きだぞ、とかそういう内容である。
まぁ良い大人が聴くと恥ずかしい類の音楽かもしれないが、曲中にけっこう仕掛けがあってなかなか飽きない。
ちなみにMVは自身の監督によるもの。幼い頃からのヒッピー生活が、ジャンルを問わずアーティスト活動にインスピレーションを与えているのかもしれない。
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