ゴリゴリの16ビートにアフリカンな旋律、それでいてエレクトロピアノ主体のメロウなアレンジ。
呪術的なまでにカッコいい世界観である。
相変わらずPharrell Williamsは力みのない大人の余裕を聞かせてくれるな~と思っていたが、Los Unidadesというアーティスト名に見覚えがない。
なんとこちらは2017年にColdplayが「商標登録」したバンド名で、さらにいうとメンバーもColdplayの4人と全く同じ。つまり、完全なる覆面バンドだったのである。
このプロジェクトは、2018年に南アフリカで開催されたGlobal Citizen Festival Mandela 100というイベントに先駆けて発表。
同イベントはColdplayのフロントマンChris MartinとPharrellがヘッドライナーを務めた音楽フェスで、慈善活動を行うことでのみチケットが手に入るというユニークな催しである。
通常はニューヨークで開催されているが、ネルソン・マンデラ生誕100周年を記念し、特別にヨハネスブルクで行われたようだ。主な訴えは、世界の極貧を撲滅することにある。
それに伴いE-Loに登場する歌詞も、希望や自由、そして絆を力強く、かつ分かりやすく歌ったものになっている。
フィーチャーされたJozzyに関しては、いまだにあまり情報がない。
この楽曲でも「聖母マリア」への呼びかけに対し、アフリカの言語と思われる言葉(ズールー語か)で何かを返答しているのみである。
ところで、なぜこの「覆面バンド」の名前がスペイン語風なのかは謎である。
が、少しだけ英語とスペイン語が混ざった歌詞も登場しており、世界の中の極貧地区全体を見据えての意図があるのかもしれない。
フェスでのパフォーマンスの様子もYouTubeにある。
Chrisが普通に登場していて、もはや覆面バンドではなくなっているけれど。
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