南米ベネズエラを活動拠点とするバンド、Los Amigos Invisibles。
ディスコサウンドをベースに、ブラックミュージックとラテンのリズムをブレンドしたサウンド作りが特徴である。
1995年デビューのベテランで、2020年にデビューアルバムA Typical and Autoctonal Venezuelan Dance Bandの25周年を記念したリマスター版が出ている。
そのカバーには、なぜかでっかく日本語で「見えない友達」(バンド名の邦訳)と書かれているという不思議ポイントもあったり。
この曲は2017年発表の11枚目のオリジナルアルバム、El Paradiseからシングルカットされたもの。
シティポップ風のコテコテすぎないアレンジに、スタイリッシュなSF的映像がマッチしている。
<誰が君のために死んでくれるか当ててみて それは僕みたいなヤツだよ>
という衝撃的な歌詞から曲は幕を開ける。
しかし実際に相手にそう言っているわけではなく、<もう何回も君にそう言おうとした>だけのようだ。
それどころか<君が僕をひどく扱うたびに もっと君が欲しくなる>と、ややストーカー気質な感じも垣間見える。
MVはこの曲の世界観に明確にリンクしているわけではないものの、つい最後まで見てしまう。
三角関係の恋物語、いったい誰の視点の歌なのだろう。
可愛らしいけれどどこか不気味な物語の結末は、ビブラフォンの不協和音とともに不意に幕を閉じる。
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