Static & Ben Elはイスラエルのポップ・デュオ。メンバーはその名の通りStaticとBen El Tavoriの二人である。
彼らと、彼らより少しだけ年上のプロデューサーJordiがタッグを組み、ヘブライ語のヒップホップをやっていた。
彼らにブレイクスルーをもたらしたのが、2017年発表のTudo Bum。ブラジルをテーマにした、「アラビアンサンバヒップホップ」とでも言えるような変態ダンスナンバーである。
それまでYouTubeで最も視聴回数の多かったイスラエル音楽の再生回数を一日で超えたとか、ブラジルでも話題になった挙句2人がブラジル大使館に招かれたとか、いろいろな伝説を打ち立てた。
翌2018年、初めて英語詞による楽曲制作に着手し、グローバルデビューを果たす。
Tudo Bumも英語版が制作されるのだが、ここでコラボアーティストとして迎えられたのがラテン歌手のJ Balvinであった。
何となく中東人に見えないStaticは、イスラエル人に養子として迎え入れられたらしい。出自ははっきりしていないが、恐らくラテンアメリカだろうとのこと。
相方も、Benel Tavoriという本名を分解してラテン語っぽい表記にしており、やはりそちら側の文化に親しみを感じているのだろう。
そんな流れも汲んでのことか、今回のコラボ相手はPitbull。レゲトンのリズムに乗せた、軽くハネるポップチューンにラップを添えている。
この曲、何というかノリがすごい若い。これに付いていけるPitubllはさすがMr. Worldwide。そしてやっぱり巻き舌とDale!は欠かせないようである。
歌詞の内容は見る前から分かる通り、パーティだ、手を挙げろ、美女と○○たい放題だ、みたいな内容である。
次なるシリコンバレーとも言われるイスラエルは、実は非常に先進的な国である。
英語を理解する国民が多く、こういう享楽的な音楽やMVが制限されていないことからも読み取れるように、我々が思っているよりも"自由"な国家かもしれない。
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