英ロンドン出身のソウルシンガーJones。初めての楽曲制作は、イースト・ロンドンのコミュニティ・アーツ・センターに通っていた15歳のときらしい。
幼少期によく聴いていたスティービー・ワンダー、ボブ・マーリー、マライア・キャリーの影響を受け、オールドスクールなR&Bに現代的なビート感を加えた楽曲を書く。
自身が似ていると感じるシンガーにLikke Li、そしてエレクトロポップ・バンドLittle DragonのボーカリストYukimi Naganoを挙げている。
奇しくも両者ともにスウェーデンのアーティストという点も興味深い。
そんな彼女が、新型コロナウイルスによるロックダウン真っただ中の2020年5月に放ったのが、こんな告白から始まる楽曲である。
<初めてあなたに会ったとき思ったの あなたじゃない、私のタイプとは違うって>
<でもあなたは糸をほどいて 私の頭の中に入ってきた そしてその夜には あなたの目に宿る光が見えたわ>
そして彼女は気付く。
<初めて思ったの あなたがその人だって いつも皮肉っぽくて批判的な私を救ってくれるただ一人の人なんだって>
頑なだったことをやめさせてくれる(give it up)人との出会い、という具体的なシチュエーションが描かれる洋楽はなかなか珍しい気がする。
インタビューで「この曲を書いているとき、ちょっと感傷的になってた」と明かしているので、何かしらパーソナルな経験が反映されているのかもしれない。
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