セレブDJと呼び声高いDJ Cassidyのファーストアルバム『Paradise Royale』(2014)より、『Calling All Hearts』(2014)とともにシングルカットされた楽曲。
『Calling All Hearts』がファンクブギーなディスコソングだったのに対し、よりスムースで都会的なソウルナンバー。イントロ、ストリングスとピアノとグロッケンのきらめくようなサウンドは、アメリカの大都市の摩天楼を思い起こさせるようだ。
退屈な日常に疲れ切った人々に送る気分上げソング。MV撮影はシカゴのモノレールで行われている。
<僕を元気づけてくれるのは君だ 世界を回しているのは君のような人たちなんだ>と歌ううちに、気だるげな人々がだんだんノリに乗ってくるという演出。
以前、海外から来日した金管楽器奏者たちが首都圏の鉄道の終電でパフォーマンスを始め、ものすごいクレームになったという話があった。
海外じゃ普通のことなのに日本人は本当にアートを楽しむ懐の深さがない、とか、疲れ切った終電で突然楽器なんか吹き鳴らされたら大迷惑…とか賛否両論が吹き荒れる事態に。
確かにどちらにも一理あるが、個人的にはちょっとラッキーと思うかなぁ。毎日だと辟易しそうだけど。
欧米諸国の終電で似たようなことが起きたらどうなるのか、そもそも許されているのか?少々興味がある。
アップテンポながら落ち着いたテンションで進むが、中間部にはみんなでステップを踏むコーナーが設けられている。
最後のセリフは<みんなお休み 気を付けて帰ってね>。パーティの終盤にかかるチルソングを想定して制作されたのだろうか。何だかほっこりするラストである。