アメリカ人というのは潜在的に「良い家庭を築くべきである」という意識に支配されてきたようで、カウンターカルチャーというものの勃興はそういう思想への反抗も含まれていたようである。
Brad Paisley(ブラッド・ペイズリー)は名実ともにカントリーミュージック界のスターと言えるだろう。
ポップスやロックとの融合が進んだカントリー界にあって、かなりプロパーなカントリーミュージックを歌い続けている。
日本でいうところの若手演歌歌手のような存在かもしれない。
この曲はそんな彼のデビューアルバム『Who needs pictures』に収録されたセカンド・シングル。
MVが歌のストーリーを忠実に再現している。シングルマザーに育てられた少年が新たな「父」に出会って家族となり、やがて自分自身も父となる。
ただしこの曲の最重要ポイントは我が子の誕生ではなく、継父との関係。
まるで本当の息子のような愛情を注いでくれた父に対する、「俺の父親なんてする必要はなかったのに」という最大限の感謝がタイトルに込められている。
せめて自分はその「半分の父」でありたい、つまり実の父として我が子を愛していたい――と結ばれる。
まっすぐすぎるほどの家族礼賛にベタベタな内容のMV。
そんな美しい「家族」が存在するわけないでしょうよとツッコミつつも、なぜか涙が出そうになっているのは年のせい?
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