DJDD's FANTASTIC TUBE SHOW

クソDDのライト音楽ヲタが"make my day"な曲を好き放題語る

ハイブリッド・ロックナンバー【HOLD ME TIGHT OR DON’T/Fall Out Boy】(2017)

2001年、シカゴ郊外で産声を上げたポップロックバンドFall Out Boy(フォール・アウト・ボーイ)。

2000年代の「エモ」系バンドの中では最も人気を誇るバンドの一つ。何度か来日公演も果たしている。

本作は2018年1月にリリースされた7枚目のアルバム『M A N I A』より。

このアルバム、本来は2017年9月にリリース予定とアナウンスされていたが、メンバーが出来に満足していないとして再三の延期となり、年明けにようやく発売にこぎつけた。

その延期の過程で発表されたシングルの一つがこの『HOLD ME TIGHT OR DON’T』である。

MVのテーマはメキシコの伝統行事『Día de los Muertos』(死者の日)。メキシコではこの日にご先祖の霊が帰ってくると信じられており、ガイコツの格好などをして盛大に祝われる。

たいていは11月1日か2日に行われるので、ハロウィンと日本のお盆を合わせたような儀式とも言える。

映画『Coco』(邦題:リメンバー・ミー、2017)で大変話題になったので、ご存じの方も多かろう。

ただ、曲調はメキシコというよりちょっと南米風なんだよね。口笛?ケーナ?がサビの旋律をなぞるのだけど、これがどことなくアンデス山脈あたりのそれっぽいのである。『コンドルは飛んでいく』的な。

タイトルは<強く抱きしめてくれ さもなければ何もするな>ぐらいの意味だろうか。

ミディアムテンポのラテンのリズムに乗せて、ちょっとオタクっぽい風貌のボーカルPatrick Stump(パトリック・スタンプ)が高い声でシャウトする。

ドラムスのサウンドにEDM寄りのアレンジが施されている他、間奏のシンセサイザーなんかも派手派手しくカッコいい。

狂喜乱舞するオーディエンスの姿が目に浮かぶようだ。

エモ×ダンスミュージック×民謡というハイブリッドサウンド。アメリカではスペイン語話者の存在は無視できないほど大きくなっていて、このようなアプローチもどんどん増えていくように思う。

 

HOLD ME TIGHT OR DON’T

HOLD ME TIGHT OR DON’T

  • フォール・アウト・ボーイ
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

You may also like...

fantastic-tube-show.hatenablog.jp

fantastic-tube-show.hatenablog.jp