ピンクが好きすぎて、録音スタジオには毎度ピンクのスウェットを履いて現れたことからつけられたあだ名を、そのままアーティスト名にしてしまったR&Bシンガー。
この見た目でピンクの服を着ているような人は、一般的に街中ですれ違っても少し距離をとってしまうような恐ろしさがある。
しかし彼は非常に穏やかで、どちらかというと気弱な性格のようだ。
楽曲にも従来「黒人」が表現してきたようなオラオラ感は皆無。虐げられる者を優しくいたわるような曲が多い。
シンガーよりもソングライティングに興味があったようだが、音楽仲間がこの声を放っておくわけがなかった。
特に、サビのファルセットは実に特徴的。聞けば一発で彼の曲と分かる個性をもっている。
そんな優しさをもって歌うこの曲、＜あなたに本気で恋することを恐れてるの＞と告げてきた女性の内容である。
いろいろと不安な内容を挙げる彼女に対して答える。
＜頭で考えることは全部間違いさ 愛はそうしたいと思ったときに生まれるものなんだから たとえそれが君を傷つけることがあったとしてもね＞
サビでははっきりと＜僕は君が欲しい＞と歌いあげている。
伴奏が寄り添うようなギターのみ、というのも決して聴き疲れしない要因かもしれない。
ちなみにこれまでに公開されている彼のMVは、全てピンクを基調としている。
歌の中でこう迫られる場面がある。
＜私が今までやってきたことを全部話したらどうするの？ 私から逃げていく？＞
彼は答える。
＜誰しも過去に重荷をかかえているものさ でも僕はその荷物の中身を取り出したりしないよ＞
しかしまぁ、さすがに強盗をはたらいたことを告げられれば怯むんじゃなかろうか。
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