この曲、何と言ってもベースラインがキモである。
重低音をきっちり鳴らしてくれる機器を通して聴くことを激しくオススメ。
このベースラインである。
わりとあっさりとしたボーカルを押し出すように、ギターとともに16ビートで裏打ちしまくるベース音、もう最高に気持ち良い。
米テキサス出身のシンガー・ソングライター、Leon Bridges(リオン・ブリッジス)のアルバム『Good Thing』(2018)より。
2019年に発表された第61回グラミー賞にて最優秀トラディショナルR&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞している。
そう、「トラディショナル」なのである。彼は60~70年代あたりからタイムスリップしてきたのかと思うほど、オーセンティックなソウルを歌う。
本楽曲はモータウン的なサウンドながら、ギターとベースのリズムはどファンク。
抑揚の少ないメロディーラインはかなり現代的で、ポップシーンに登場してきても違和感の無い仕上がり。
そしてこのテンポも極めて現代的。人から「歩くのが速い」といつも言われるDJDDの歩く速さが、まさにこの曲のテンポなのだ。
歩行中に頭の中でこの曲がかかり始めようものなら、もう大変である。
ところで、Pharrell Williamsの『Happy』(2013)あたりから一斉に世界中のポップシーンがブラックミュージックに回帰し始めた。
とは言え、それはあくまでブラックミュージックの要素を取り入れるのがトレンド…という域を出ていないと言えるだろう。
そんな中にあって新世代の「トラディショナル」なソウルシンガーが米国から生まれるというのが嬉しい。
なお、このMVの始めに歌っているのは自身の楽曲『River』(2016)。
終わった音楽と揶揄されることもあるジャズやソウル、そしてブルース。21世紀もまだまだ生き続けるのだ。
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