爽やかに聴かせるカントリー・ロックの男女デュエット。
コード進行といい、アコースティックとエレキそれぞれのギターサウンドといい、バンジョーの合いの手といい…安定のカントリーミュージックである。
タイトル通り「君が今幸せであることを祈る」曲で、MVもそれをストレートに描いている。
多分本当は、やり直して一緒に幸せになりたかったのだろうけど…ラストで「君が今幸せである」と知ってしまうのが切なすぎて「あ”ぁぁぁ」となるパターン(誰)。
Carly Pearceは落ち着いた声の持ち主ながら、90年代生まれの若手カントリーシンガー。
この曲を聴いて一発で分かる通り、古き良きカントリーと最近のカントリーポップの両方を取り入れた曲作りをする。
一方のLee Briceはコテコテのカントリーオヤジルックであるが(失礼)、彼のほうがむしろ現代的なメロディやリズムを持った、ロックみのあるカントリーを作っている感じ。
しかしこのオジサンの出で立ちとPearceの声が、曲にこの上なく合っている。
ターゲットは結婚して安定した生活を築き、子供も巣立つかどうか…ぐらいの年齢層。そんな彼ら・彼女らが心に秘めた忘れられない恋を思い出し、一人悶絶する様が目に浮かぶ。
などと一人妄想しながらyouTubeのコメント欄を読むと、アメリカ人たちにはもっと深い印象を与えていた。
・私の一番の傷を思い出させる。それゆえに私はこの曲を愛してる。
・今日離婚が成立した僕の人生を、この曲が救うだろう。
・聴くたびに涙が止まらない。天国にいるあの人からのメッセージに聞こえて。
今が幸せな人の甘酸っぱい記憶を呼び起こすだけでなく、今が辛い人の慰めにもなっているのだ。
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