部屋を暗くしてゆったり揺れていたいような曲である。
ロンドン発のエレクトロデュオHONNE(ホンネ)のアルバム『LOVE ME / LOVE ME NOT』(2018)より。
メロディとコードの響きが全体に美しいのだけど、特に"I just wanna go back"に導かれて始まるサビは溜息モノ。ズーンとコードが一小節鳴って、一気に視界が開けたような印象に。
それから一拍ごとに移り変わるコードには不思議な浮遊感があり、涙が出てきそう。
曲の流れが少し変わっていて、Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→短いブリッジ→サビ×2という感じ。なのでサビでうっとりしていたら曲があっという間に終わってしまう。
けれど聴き終わった時の感覚が重厚で、何だか大恋愛でもしたみたいな気分になっている。
歌詞もまた切ない。失ってしまった愛への後悔と、ただあの頃に戻りたい、そうすれば君の顔をまた見られるだろうか…という思いが続く。
この歌がやたらと胸に迫るのは、失恋に限らず過ぎた日々の思い出が色々蘇ってくるからかもしれない。
ちなみにこのアルバム、CDが買えるのは日本だけで、イギリス含む他の国では配信とLPのみの流通。
Vinylやカセットテープというのがある時期から流行っている。昔と違ってデジタル処理された音楽をアナログでかけるというのはどういう気分なのだろう。単純に気になる…。
が、確かにこの曲はレコード盤に針を落として聴くのが最も似合うような気もする。
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