ドラマシリーズ「LOST」や「スター・ウォーズ」シリーズで名を揚げた監督J.J.エイブラムス。その娘がシンガー・ソングライターとしてデビューしていた。
彼女の名はGracie Abrams。2019年にデビューして以来、初のEPとなるminorを2020年7月にリリースした。
こう書くと親の七光りのように思えるが、注目を集めるようになったきっかけは2016年ごろにSNSで発表した自作曲。
自室でキーボードを弾きながら淡々と歌う姿は非常に今っぽく、まさにソーシャル時代のスターでもあるのだ。
さて、そのEPに収録される7曲のうちのひとつが本楽曲である。
流れるようなメロディに紡がれていく歌は非常に心地いいが、多分相当荒っぽいカップルだったであろうエピソードが散りばめられている。
アパートの部屋で彼が皿を割るほどの大喧嘩をしたらしいが、それでも「ごめんね」という言葉が出てくるということは、彼女もよほどのことを言ったのであろう。
こうしてひと夏を捧げた恋は、彼が<吐き気がする>と言って終末に向かっていった。
何を知ってもどこへ行ってもあなたのことを思い出す。あの大喧嘩すらも恋しい…と、幸せだった思い出から抜け出せないでいるようだ。
この曲は米国のテレビ番組THE TONIGHT SHOW WITH JIMMY FALLONで披露され、彼女のTVデビューを飾ったのだが…新型コロナウイルス禍でリモート出演だったのがなんとも惜しかった。
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