英オックスフォード出身の5人組インディーロックバンド、Foals(フォールズ)。
子馬を意味するかわいらしいバンド名とは裏腹に、わりと個性派なイメージ。
「自分たちが踊りたくなる曲」を意識して制作にあたっているらしく、エレクトロの要素を取り入れた独自の音世界を展開している。
とは言えサウンド感は骨太。サカナクションがポップ寄りのダンスロックだとすると、Foalはよりロックテイストが強い。
この曲は2019年に発表された彼らの5枚目のアルバム『Everything Not Saved Will Be Lost』に収録。
歌詞の世界観も独特である。
<俺たちは沈黙に囚われている だんだんお前が離れていく お前はガラスの向こうにいる>
<黒い雨が満たしていく スクリーンに映る 失われた愛を>
後半ではガラリと歌詞の内容が変わる。
<俺は時間を無駄にしていたのか しかしその時間に意味は無かった もう耐えられなかったのだから>
と、怒りともとれる言葉を執拗に繰り返すのである。
というわけで前半と後半をつなぐ間奏部がけっこう重要な意味を持つのだけど、ここで突然カーニバルの様相を帯びる。パフォーマンスではボーカルのYannis Philippakis自らシェーカーを振っている。
そのままラストまでなだれ込んでいくが、歌詞の世界とは一線を画した踊れるサウンドがひたすらカッコいいのだ。
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