もはやミュージシャンの本分である楽曲制作よりもMV制作に注力しているのではないかとすら思えるインディー・バンド、OK Go。
企画から監督まで手がけ、毎度ワンカットで撮影するというこだわりようである。
彼らが日本で撮影したのが『I Won’t Let You Down』。
彼らのMVは全て楽曲のプロモーションと呼ぶにはあまりにももったいない出来なのだけど、その中でもこの曲は記憶に残っている方も多いだろう。
特に日本では、撮影地だけでなく人文字で日本語を描くマスゲーム、そしてPerfumeのカメオ出演が大いに話題になった。
このMVについて意気込んで調べたけれど、下記のサイトで制作者が全て詳細に解説してくれていた。
https://www.dsp.co.jp/know-how/special/ok-go.html
ざっくりまとめると、映像作家の原野守弘氏がカンヌで作品を出品→OK Goボーカルのダミアンがこれを気に入り、知り合いとなる→OK Goより正式にMV撮影オファーに至る、ということらしい。
これを読むと、企画がとんとん拍子に進んでいったことが伺える。こういうスピード感あふれるクリエイションはさぞかし楽しいだろう。
映像に気を取られて集中できないのだけど、楽曲も良いのである。モータウン風なギターリフとファンクなベースライン。ロックバンドながら、シカゴ出身の彼ららしいテイストだ。
ボーカルをリバーブ気味にしてオールド感を出している。
個人的なお気に入りは後半の浮遊感のあるパート。そこで中心に据えたカメラが高速回転し、円になった人々を写す演出がトリップ感を生んでいる。
OK GoとPerfumeはその後も『I Don't Understand You』(2016)でコラボレーションするなど、良好な関係を築いているよう。
まるでアンサーソングのようなタイトルだね…
ちなみにバンド名の「OK Go」は、メンバーの絵の先生が、生徒に絵を描かせるときの決まり文句だったんだって。
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