制服。辛気臭いメロディ。メンバーが四つん這いで迫るアダルト感。
アレンジはここ数年のEDM路線を踏襲しているものの、何とも「ハロプロらしい」方向性である。
20周年のこのタイミングで、初期モーニング娘。を彷彿させる楽曲を持ってきたのかな?という印象。『Memory 青春の光』(1999)あたりの今風アレンジと言うか。
しかしまぁところどころ3連符のフィルインを入れてみたり、サビの前だけ2拍子になってみたり ひねくれっぷりはすごい。
近年のつんく♂曲にありがちな、Aメロだのサビだのに捉われない構成も健在。
『セクシーキャットの演説』(2016)で、どれがサビか最後まで分からない問題が発生していたのを思い出した。
安易に盛り上がらせてはくれず、ライブの沸き曲になるまでにはしばらく(ヲタクの)育成期間が必要であろう。
珍しいのは、この曲最後のサビで2回転調するんだね。
1回目の転調でようやくサビに四つ打ちが入る。ここでシンセが執拗に裏拍を刻むのも、何となく90年代を感じる…
強引に2度目の転調。どうせなら最後まで小田あたりに地声で歌わせてみれば良かったのに~。まぁ色々試してみてファルセットに落ち着いたんだろうけど。
私事ながらカントリー・ガールズヲタのDJDDは、モーニング娘。でも何となく森戸推しなのだが、彼女はあまり歌に感情を乗せるタイプではない…というか棒読み。
が、けっこう甘い声を持っているので、高音を歌わせると意外に切ない響きになったりする。
確信犯なのか、「ニュアンス全然違うね」という曲の最高音に森戸を当てているのが素晴らしい。切迫感というか、説得力が増す。
いつまでたっても素人感の抜けないはずの森戸ちがこんなアンニュイな顔を見せるなんて…オジサン嬉しいような悲しいような、複雑な心境よ。
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