Josue Alanizは(恐らく)メキシコのシンガー・ソングライター。
彼はインディペンデントで2019年に音楽活動を始めたらしく、情報が非常に少ない。
むしろフィーチャーされているMelissa Roblesが有名人なのだ。
彼女はメキシコでウクレレ弾き語りのカバー動画をYouTubeに上げていたところ、これが大ヒット。
瞬く間にインターネット界のスターとなり、活動の幅を広げているところである。
しかし、いまだ知られざる才能に出会えるのもYouTubeの魅力である。ある日おすすめ動画に出てきたこの曲の、何と美しく哀しいことか。
4月に愛する者との永遠の別れを迎えた女性は、涙がこぼれないようひたすらに思い出をかみしめている。
扉は開けたまま、「あなたがそばにいてくれるように」と願いながら、ただ座っているのだ。
タイトルになっているbanquetaは、直訳すると「歩道」である。
<午後6時 彼女は歩道に出た>という歌詞がある。おそらくは単純に歩道に出て行ったわけではなく、家の門から外へ出て行ったことを強調する表現だろう。
しかしそれはMVの映像を見る限り、新たな一歩を踏み出すというよりむしろ、迎えを待っているように思えて胸を締め付けられるのである。
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