イタリア・ローマ生まれのシンガー・ソングライターAlex Britti(アレックス・ブリッティ)は、むしろギタリストとしてその名を知られている。特にブルースギターの腕前は折り紙つきらしい。
が、今回ご紹介するのはそういう肩書からはやや外れた曲であることをご容赦いただきたい。
タイトルのla vascaは浴槽という意味の単語で、<一日中お風呂に入っていれたらなぁ 温かいお湯に包まれて>と歌が始まる。
夕飯の時間だけ出てきて、明日は仕事にも学校にも行かないよ、という怠けた願望が続く。そんなことをすれば全身がぶよぶよにふやけそうだけれど。
歌はさらに続き、<みんなで朝まで同じお風呂に入ろう><でもあんまり人が多いのも不快だな><いっそビーチに行って真夜中まで海で泳ごうか>と展開していく。
もはや意味不明(褒めている)。
その後もメロンとコーラでパーティをし、クロワッサンとカプチーノで夜明けを祝うというシチュエーションが続く。
ラストは<春までお風呂に入っていれたらなぁ><まだお風呂をプールや海に変える薬を誰も開発してない でもいつかきっと誰かがやってくれるよ>と結ばれる。
多くの(寒い国の)ヨーロッパ人が南欧の陽光とビーチを恋しがるのは有名な話。
また『テルマエ・ロマエ』というマンガに教えられたようにイタリアというのは歴史的に入浴文化がある国なので、こういう願望が現れることは不自然ではないのだろう。
どことなくPUFFYの曲のような、気の抜けた楽しい世界なのであった。
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