Marco Mares(マルコ・マレス)はメキシコシティ出身のポップ・シンガー・ソングライター。
タイトルは「君に嫌だなんて言えない」という意味だが、そのとおり「君が好きすぎるから全部君の言うとおりにするよ」というバカップルの歌である。
歌詞に指小辞が多用されている。指小辞というのは名詞や形容詞を心理的に小さく表現する言葉で、まぁ飴のことを飴ちゃんと言うようなものである。
直訳するのが少々難しいが、「いっしょにいようよ~。」みたいな甘ったるい喋り方を想像してみるといいかもしれない。とろけるようなマレスの歌声がよく合っている。
I love you. を色々な国の言語をミックスして言ってみたり、ふざけてキャッキャしている二人の姿が目に浮かぶ。
ガーリーなジャケットやMVの演出はいかにも女子向けという感じではあるが、曲のテイストはポップなボサノバである。トライアングルのパターンが象徴的。
フルートとかシンバルが入ってシンフォニックなアレンジを施すことで、空想上のできごとのような浮遊感も生まれる。
後半にはボサノバに欠かせないクィーカやスティールパンまで入って賑やかす。
ナチュラルテイストなカフェなんかで流れていそうなリラックステイストな曲。陽だまりたっぷりの休日の部屋、ソファやラグの上でゴロゴロしながら聴いていたい。
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