スムースなブリティッシュR&B【Not Letting Go／Tinie Tempah feat. Jess Glynne】（2015）

Tinie Tempah（タイニー・テンパー）はナイジェリア出身の両親のもとロンドンに生まれたラッパー、ソングライター。ステージネームの由来はtiny temper（短気）らしい。

少年期からミックステープを制作しており、2009年にメジャーデビュー。Hip Hopをベースにソウルやダブステップなどを取り入れた楽曲制作を行っている。

『Not Letting Go』もソウルの要素を取り入れた心地よいナンバー。エレクトロなサウンドで始まる冒頭から、スムースに曲に入っていける。

ソウルフルな声が印象的なゲストボーカルには同じイギリス出身の新星、Jess Glynne（ジェス・グリン）を迎えた。

彼女はClean Bandit『Rather Be』（2014）のボーカルにも起用されて以降、UKポップス界を代表する存在となった。

Jess Glynneの声に惚れたTinie Tempah自身が直接オファーしたらしい。

二人ともロンドン生まれであることから「ロンドンの夏の気分を表現する歌を作りたかった」とネットメディアで語っている。

ロンドンで最も（そして恐らく唯一）快適なシーズンである夏をのびのび楽しむような雰囲気がある。

この曲はTinie Tempahの3番目のアルバム『Youth』のリードシングルとしてリリースされ、全英チャート1位を記録。

彼がチャート1位を獲得するのはこの曲で6度目となり、イギリスのラッパーとしての最多記録を塗り替えたそうだ。

そんなTinie Tempahはファッションアイコンとしても注目される存在。2017年には自身のファッションブランドを立ち上げた。

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