DJDD's FANTASTIC TUBE SHOW

クソDDのライト音楽ヲタが"make my day"な曲を好き放題語る

ちゅるちゅるぷにゅ【ポップミュージック/Juice=Juice】(2020)

ハロー!プロジェクト所属アイドルユニット、Juice=Juice(ジュース・ジュース)13枚目のフィジカル・シングル。

両A面のうちの一曲だが、これが新メンバー2名のデビューシングルにして、同ユニットの絶対的エース・宮本佳林の卒業前ラストシングルとなる。

という記念碑的な作品なのに、なぜかカバー楽曲。同じ事務所に所属するKANが同年2月に発表したものである。

この、同時期にカバーというのがポイントかもしれない。流行りのクロスメディアではないが、異なる方向に同じ曲を発信することで双方のファンを取り込む可能性があるから。

結果的に事務所としての売り上げ増に貢献する可能性が…ないとも言えない。

アレンジは別の曲とも呼べるほどに変わっている。スタイリッシュで大人の余裕を見せる本家に対して、カバー版はバリバリのバブル懐古趣味。

これはモーニング娘。'20が1月に出したシングル「LOVEペディア」と「人間関係No Way Way」とも通じるものがある。

(この2曲は全く同じメロディを持ち、歌詞とアレンジを変えて別の曲として完成させたもの。ただしこちらは、ぶっちゃけ同じ曲にしか聞こえない…)

この事務所、同時期に異なるアーティストを使って似たような実験を試みる傾向があるので、今回もその一環なのでは…と睨んでいる。

まぁこんな陰謀論のようなものをくだくだと述べても仕方ないのだが、楽曲とMVについてはどこにどう触れていいのかも分からないほどに突っ込みどころが満載なのだ。

まず、イントロのSE。鳩の鳴き声って音楽的だなぁと思いながらいつも聞いているけれど、あれに合わせて「♪ッポッポッポミュージック♪」とは素晴らしい。

次に、メンバーによる投票で「ハロプロNo.1歌姫」に選ばれた高木紗友希。その歌唱力をこれほどに無駄遣いするのはハロプロだけであろう(褒めている)。

あと、個人的には今回植村あかりが綺麗なお姉さんどまりになっているのが少々歯がゆい。

植村にも何か絶叫させてほしかったのだが、タレント揃いのJuiceにおける贅沢な悩みである…

ただ、植村が低音域に特化することによって、金澤朋子が担当しそうなパートをセクシーに歌っているのが面白い。おっ発声を変えてきたな、という感じ。

そして、「アイドルサイボーグ」とまで言われた宮本佳林。

モーニングへの加入を嘱望されながら、つんく♂氏肝煎りでJuice=Juiceという新たなユニットを組ませるに至った人物である。

つんく♂氏が主体的に関わっていた頃のJuiceは、ブラス・ファンク的な曲が多く、ブラックミュージック好きのDJDDはワクワクしていたものである。

そんな佳林ちゃんさんのラストシングルが、つんく♂節炸裂のファンクではないことに少々の寂しさもある。

ただ、近年は変な方向に壊れちゃっている(というより本性が表れたというべきか)ので、おふざけ曲で明るく卒業というのも案外しっくりくるかも。

ポップミュージック

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  • Juice=Juice
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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