超ポップでキャッチーな音楽の中に痛烈な皮肉に満ちた歌詞を盛り込むMika(ミーカ)。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ)をゲストに迎えたこの曲でもMika節は健在である。
基本的なメロディはミュージカル『WICKED』より『Popular』という曲を踏襲している。
モータウン風ながらやや重めのポップアレンジで、ミーカもアリアナも軽やかに歌っているので、何も知らずに聞くと子供向け番組のエンディングテーマでも流れているのかと思う。
しかしその実はかつて自身をいじめていた者たちへの痛烈な見下しソング。そこには何の慰めもなく、あるのは毒だけ。
学生時代は人気者じゃなくいじめられていたけど、今ではその頃の経験をもとに「ポピュラーソング」を作っている。
当時人気者だったイジメっ子たちは冴えない人生を送っていて、「僕」が作るポピュラーソングを聴くためにオーディエンスの最前列にいる。
「人気」ってものを僕はよく分かってるんだよ。
というのが基本的な内容。
特に二番はひどくて<休み時間に僕をトイレに突っ込んだね 今君がそのトイレを掃除してる>。
ここはMVでもミーカが便器に顔を突っ込まれている。ポップすぎるトラックとのギャップが怖い。
この曲ではアリアナ得意のハイトーンが一瞬しか出てこないのだけど、曲の盛り上がりに一役買っている。
MVはティム・バートン風のダークファンタジー。
ミーカとアリアナの二人がイジメっ子たちに復習すべく晩餐会を催すのだが…?という内容で、曲の雰囲気に非常にマッチしている。
世界規模の「人気者」には、幼い頃いじめられた経験を持つ人が少なくないが、そういった存在が活躍することの意味は大きい。
You may also like...
fantastic-tube-show.hatenablog.jp
fantastic-tube-show.hatenablog.jp