Kendji Girac(ケンジ・ジラク)はフランスのシンガー・ソングライター。
発音に差はあるだろうが、ケンジさんというのは日本人にとって耳馴染みの良い名前である。
そしてこの名前から読み取れるように移民家系であり、ロマ民族(ジプシー)にルーツを持つようだ。
かの有名なジャンゴ・ラインハルトもまたロマの人。ジャンゴはDjangoとつづられており、Kendjiと似た印象を持つ。
そんなわけで、ケンジ・ジラクが高いキーで歌いながら激しくギターをかき鳴らすこの曲は極めてロマ音楽的。
そして一緒に歌うのは同じくフランスのシンガー・ソングライターClaudio Capeo(クラウディオ・カペオ)である。
彼はいかにもシャンソン歌手といった風情の声の持ち主だが、元々は路上でアコーディオンを弾きながら歌っていた。
そのスタイルはある意味ロマ的ともいえるわけで、この曲にはまさにうってつけ。
曲名は「神は許し給うだろう」といった意味らしい。
ただ訳詞を見ても、何に対して許しを請ういているのかイマイチ分からない…。
MVを見るとみんなを一つの船に乗せていることから、支えあうことの意味を歌う応援歌だと解釈している。
ロマの情熱的な旋律とリズムにシャンソンの声が加わることで、何となくセピア色な哀愁が漂う一曲。
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