どストライク。うー最高。
2019年10月、最新アルバム『Apollo』を引っ提げて3年ぶりに来日公演を行うElectro Deluxe(エレクトロ・デラックス)。
こんなにアメリカンでブラックなサウンドなのにフランスのバンドだというから驚き。
確かにどファンクの泥臭さに比べると垢抜け感がある。根底にフランス的なラウンジ・ジャズのエッセンスがあるからだろう。
唯一ヴォーカルのJames Copley(ジェームス・コプリー)がアメリカ人であり、それがこのアメリカっぽさを生んでいると言える。とは言え彼は白人系なので、ブルー・アイド・ファンクとでも呼べるかもしれない。
そんなこんなで彼らはジャズファンクを基底に置きながら、バンド名の通りエレクトロなピコピコ音を突っ込んでみたり、EDM的なサウンドを取り入れて遊んでみたりしているわけだ。
というわけで商業的なジャンルはジャズ・ファンク・バンドだったり、エレクトロのほうに分類されていたりするようである。
2017年にはフランスのジャズ界で最も権威ある賞「Les Victoires du Jazz」の最優秀グループ賞に輝いている。
しかしまぁこの曲、アルバム『Apollo』のリードシングルだが、これをジャズと呼ぶのはいささか疑問だろう。彼らの特徴のひとつであるエレクトロ味も抑えめである。
クラブよりもディスコが似合うゴリゴリのファンクなのに、現代的なダンスビートを感じるのはなぜだろう。
何と言ってもテンポ感がこの上なく良い。何を待つ必要がある?行くならRight Now、おなじみのあの先生風に言えば「今でしょ」という言葉通り、急き立てられるようなテンポ。
それにたたみかけるブラスセクションと暴れるシンセサイザー。これでもかと高揚感をあおってくる。
この曲を流しながら朝の高速道路をブッ放したらさぞ爽快であろう、事故りそうだけど。
You may also like...
fantastic-tube-show.hatenablog.jp