2020年の日本を席巻したドルチェ&ガッバーナの香水ではありませんが。
DJDD的、今最もキテるラテン・ポップ界のスターCamiloが放つ2021年最初のサウンドは、妖しさ満載の欲望ソング。
タイトルはずばり「高い服」である。
<これは事実に基づく話>で始まるストーリーは、とある女の子との出会いから始まる。
センスが良く、SNSで多くのフォロワーを持つ彼女との関係はうまく言っていたように思えたが、ある日こんな「危険信号」が出された。
<あのね、私と出かけるときにそんな安売りのワゴンにあったような服で来ないでほしいの>
そしてうなされるようにつぶやくのである。
<ああ 高い服を着たい バレンシアガ、グッチ、プラダ>
<でも何一つ持っちゃいない>
後、男は初めてルイ・ヴィトンの店舗に足を踏み入れる。そこでジャケットとベルトを買うが、汚さないように一晩中気を遣う羽目になる。
なぜなら、用が済んだら返品するからだ。
小学校に向かうお坊ちゃまのように髪をなでつけ、借りた高級車で彼女を迎えに行く。
癖になるリフレインと電話の呼び出し音の中、あれ、俺どうしちゃったんだろう…と自問する。
そのうち音楽はムードたっぷりのラテンへと表情を変える。ここで披露されるのは、中南米の4弦ギター「クワトロ」である。
ちなみにこの曲、一度聴いたラテンアメリカ人たちはBadボタンを押しそうになったらしい。その理由は、現代のラテンポップにしては異様にテンポが遅いというのだ。
ところがコメント欄には「1.25倍速で再生して!」とのコメントが踊る。試してみるとあら不思議、一気に最新レゲトンのできあがり。
これが意図したものなのか、それとも単純にスローな楽曲を作りたかったのか?真相は謎である。
MVの監督には妻であるEvalunaが名を連ねる。トレードマークのヒゲは「奥さんが気に入ってるからやめられない」そうだ。
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