DJDD's FANTASTIC TUBE SHOW

クソDDのライト音楽ヲタが"make my day"な曲を好き放題語る

皮肉よいよい真心こわい【Sincerity Is Scary/The 1975】(2018)

 The 1975(ナインティーン・セブンティファイブ)は英マンチェスターで幼馴染によって結成されたオルタナティブバンド。

これまでに発表した3枚のアルバムは全て全英チャートで初登場1位を記録。セルフタイトルのファーストアルバムを除き、詩的なタイトルが冠されていることも特徴的。

本楽曲は3枚目のアルバムA Brief Inquiry into Online Relationships(2018)に収録されるシングルだが、このアルバムにも「ネット上の人間関係についての簡単な調査」という邦題が付けられている。

そしてこのバンド、エレクトロポップをやったかと思ったら突然パンクロックに走ったり、とにかくサウンドの幅が広い。

作曲はドラマーのGeorge DanielとフロントマンのMatthew "Matty" Healyが主に担当しているらしい。ある種の天才と見て間違いないだろう。

ちなみにMatty、今作のMVではクボヅカくん風な出で立ちで歌い踊っている。

この曲はアメリカのジャズ・トランぺッター、ロイ・ハーグローヴを迎えて心地いいネオ・ソウルに仕上がった。そして彼は、奇しくもリリースの2ヶ月後に49歳の若さで亡くなったのである。

そんなわけでこの曲が、ちょっとした記念碑的な作品となってしまった。

歌詞は いかにも文学大国イギリスの趣。まずAnd, ~から始まるあたりがそれっぽい。それに続くのは<皮肉っていいもんだよね>という持論。

<なんで恋人になると友達でいられないんだろう いつだってお互いを大嫌いになって終わるからさ>

などと皮肉交じりの文句がうだうだと並ぶのだが、その相手はカノジョのようである。

もはや自分を彼氏扱いしようとしない彼女に向かって、皮肉をスラングを混ぜて嫌味を放つという曲。

素直になれないだけで実際には仲が良いのか悪いのか?なんともいえない。

Sincerity Is Scary

Sincerity Is Scary

  • THE 1975
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

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