プエルト・リコの人気レゲトン歌手にしてラッパー、Bad Bunny。
2020年2月、「俺は俺のやりたいようにやる」という意味のアルバムYHLQMDLGを発表した。
著名アーティストとのコラボレーションも数多く、すでにかなりの成功を収めているが、意外にもこれが2枚目のスタジオアルバムである。
この曲はアルバムの一曲目を飾っており、タイトルは「もし僕が君のお母さんに会ったら」。
名前通り悪そうな曲が多いBad Bunnyにして、珍しくポップで可愛い気のある曲。モロにレゲトンという感じもしない。
意外とマジメなMVのテーマは「失望と自殺」についてである。
映像は、賑やかなパーティ会場のど真ん中で自殺を目論む青年という、のっけからシュールな画面。これを少年が諭し、一緒にBad Bunnyの曲を聴こうよと誘う。
なお、この少年はアルバムのアートワークを飾っており、他のアルバム収録曲のMVにも登場させるという大抜擢である。
Bad Bunnyと同郷のプエルト・リコのシンガー・ソングライター、Yaireの息子だそうな。
パーティーシーンではサルサが流れているが、Bad Bunnyもメキシコ人のような風貌である。
あまり彼の笑顔を見る機会がないので、MVとは言え楽しげな彼の様子は逆に不気味だったりもする…。
そして歌詞の内容は、まだ未練のある元カノにあてたものらしい。
どうも彼女が会いたがっていた時にほったらかしていたが故にフラれたようである。で、
<もし君のママに会ったら聞いてみるよ 誰か君を幸せにしてくれるヤツが見つかったのかいって>
と、何ともレゲトンにしては草食系。相手のお母さんからもけっこう気に入られていたのであろうか。
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