Lewis Watson（ルイス・ワトソン）は英国オックスフォードシャー生まれのシンガー・ソングライター。
92年に生まれた彼が音楽に出会ったのは、16歳の誕生日にアコースティック・ギターを贈られたときである。
それ以降特にレッスンを受けることもなく、2010年にカバー動画をYouTubeにアップ。それが評判を呼び、2012年には初めて自身の作品を世に問うようになった。
気弱そうなルックスと特徴的な訛りが、いかにも朴訥な少年のような印象を与える。
YouTubeチャンネルを開設する際、友だちにバレないよう"HolyLoowis"というニックネームを用いたというエピソードからも、その性格の一端をうかがい知れるだろう。
この楽曲は3枚目のスタジオ・アルバムthe love that you want（2020）に収録されたもの。
フィジカルが苦戦するこのご時世にあって、CDとLPまで制作している。
彼の音楽にはどことなくカントリーミュージックに通ずるところがあるから、田舎に住む人や年齢層が高い人たちにもリスナーがいるのかも…と推察する。
さて、一見ストーカー行為のようにも見えるMV。午前3時にギターを持って意中の人の家の前に立ちすくんでいる。
さまざまなパターンをシミュレーションしているようだが、結局何もできずに立ち去っているようだ。
＜僕らが離れ離れになってから ずっと近くにいない君が恋しい＞
＜ああ 僕を闇の中で一人ぼっちにしないで 僕らの間には信じられないようなきらめきがあったんだ＞
なんて歌いかけているが、この「きらめき」は本当に2人が一緒に体験した出来事なのか、ちょっと怪しい。
一目ぼれした草食系男子が、一方的に相手に思いを伝えようとしている（けれど実際はできない）なんていう状況を想像すると、また奥行きが出るような気がする。
- provided courtesy of iTunes
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