DJDD's FANTASTIC TUBE SHOW

クソDDのライト音楽ヲタが"make my day"な曲を好き放題語る

連れてってほしい歌【低温火傷/つばきファクトリー】(2018)

ハロー!プロジェクトの研修生内ユニットとして2015年に結成されたつばきファクトリーは、2017年に9名組としてデビュー。

『低温火傷』は3枚目のシングルで、トリプルシングルのうちの1曲である。

両A面というのはまぁ何となく納得がいくが、近年のハロプロはこのトリプルシングルという謎の形態を乱発している。個人的にはあまり好意的に捉えられない。

セールスを確保するための苦肉の策感が拭えないし、メンバーへの負担も大きくなる一方なのでは…?と。まぁ、その分衣装や映像をたくさん作ってもらえて喜ぶメンバーもいるのかもしれないが。

そういう大人の事情は置いといて、曲である。つばきファクトリーはハロプロでは珍しい"きれいめ路線”を行っているようで、『低温火傷』もそのど真ん中。

君に触れているうちに気が付いたら心がヒリつくほど恋していた…という心情を低温火傷に喩えている。冬を感じさせるキラキラ音に乗せて甘く切ないメロディが響く。

思いのほか速めのテンポが、はやる気持ちやイルミネーションに彩られた都会の街の忙しなさを感じさせる。

作詞はハロプロ界隈に彗星のごとく現れた児玉雨子。93年生まれ、高校在学中に作詞家デビューした若手であるが、同世代女子のこじらせた心情を独特の言葉遊びに乗せて書く人である。

つんく♂の書く歌詞とは一線を画すものの、ハロプロとしても「面倒な女」の表現は継続していくようだ。

この曲の素晴らしいのは、<このまま 知らないどこか遠い彼方 連れてってほしいな>という王道アイドルソングだった1番が、2番に至ると突然スノボに連れてってほしい歌に様変わりする点である。

前半は新沼希空というメンバーの出番が極端に少ないのだが、この2番の<連れてってほしいな>からの間奏(ダンスパート)でセンターポジションにつく流れは痺れた。

この間奏のダンスは、入り乱れるようなポジション移動が素敵である。

あとは小野田さおりんってこんな切なげな表情もするんだ!?とか…まぁ完全に個人的な感想ですが。

実際にMVや曲全体から連想されるのは低温火傷というより凍傷である。そこはご愛嬌ということで。 

低温火傷

低温火傷

  • つばきファクトリー
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

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