WALK THE MOON(ウォーク・ザ・ムーン)は米シンシナティ出身の四人組バンド。
代表曲の『Shut Up and Dance』(2014)で展開されるような、80年代のサイケなテイストがお得意なようである。
ただし今回ご紹介するのはメロウな浮遊感を湛えた一曲。オルタナティブ・ロックに分類することもできるのだろうけど、80’sのシティポップのようでもある。
穏やかでチルアウトに良さそうだが、不思議と高みにのぼっていくような感覚も同時に味わうことができる。
ところでこの『Tiger Teeth』、タイトルの意味も歌詞全般についても少々理解が難しいところがある。
DJDDの妄想によると、行きずりで一夜を共にした相手がその後も近からず遠からずの距離で生活圏に入ってくることによる悩み…のようだ。
<僕のことは放っておいてくれた方がいい>と拒絶したかと思えば、<もう少し近づいてくれたら君のドレスのジッパーに手が届くのに>と、何ともじれったい。
ふっきれない様子はBメロの<僕の中にまた虎が現れる>という言葉から分かる。面白いのは、二番になるとこの主語が<僕ら>になる点。
そしてタイトルになっている虎の牙。どうやらこの二人はこの牙で消えないキスマークを付け合っている模様である。それはもう内出血どころか流血騒ぎになりそうだけれど…
MVの撮影は全編東京近辺で行われたようだ。何かのライブで来日した際に撮影したのだろうか。
何てことのない都内の路上でノリノリでギターを弾いてみたかと思うと、鎌倉の報国寺と思しき竹林を散策するシーンも。ロボットレストランも登場。
なおこの曲は2017年に発表したアルバム『What If Nothing』からのシングルカット。同じアルバムから、半年前に『Kamkikaze』(2018)という曲もシングルカットしている。
このアルバム制作時、あるいは直前に日本から何らかのインスピレーションを受けたことは確かだろう。
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