謎のコラボ成功か【Troublemaker／Olly Murs feat. Flo Rida】（2012）

Olly Murs（オリー・マーズ）は日本のテレビにも出たことがあるらしいし、現LAエンゼルスの大谷翔平選手が日ハム時代の登場曲にしていたようなので、わりとなじみ深いかも。

その出自はイギリスのオーディション番組The X Factor。2009年のシーズンに準優勝し、翌10年にデビューしてから人気を保ち続けている。

イギリスのオーディション番組出身者は一旦グループを組まされるパターンが多いような印象があるので、一人でずっとやってきているのはけっこうすごいことのように思う。

2012年に発表したTroublemakerは彼の代表曲と言えるだろう。3枚目のアルバムに収録され、イギリスのチャートで1位を獲得した4枚目のシングルとなった。

好きな女の子は何かとモメ事を起こす文字通りのトラブルメーカーで、そんな女の子に振り回される男子を歌った曲。

ギターのカッティングが印象的なジャジーポップ。

このテンポ感、スイング感が実に小洒落ていて文句なしの心地よさなのだが、最大の謎が共演者のFlo Rida（フロー・ライダー）である。

あまりにも外注感が強いというか…レコード会社が同じわけでもなく、個人的なつながりを感じさせるようなエピソードも聞かないので、えらく唐突だなと。

色々調べてみたけど、なぜこの曲のラッパーに彼が選ばれたのかが分からない。

MVもFlo Ridaだけマイアミで撮影していて、曲の流れとは完全に別の世界みたいになっている。

いや、まぁトラックの作りはラップの入り方からサビに戻る部分まで完璧にカッコいいので、何も問題ないのだけれど。

なおMVのうちOlly MursのパートもLAで撮影されている。

全体的にUS市場を意識した戦略なのかもね。そういった意味ではUSAでもプラチナディスクを獲得しているし、かなりの成功を収めたと言えるだろう。

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