日本を舞台にした洋楽MVは数あるが、このMVも東京を美しく切り取っている。
今時、スペインと東京はそんなに遠くもないのでは…と突っ込みたくなるような、涙の別離シーンから始まる物語。
その後の展開は分かりやすくMVに描かれている。
渋谷のスクランブル交差点でついに出会うラストシーン。もう飽きるほど使い古されたプロットのような気がするけれど、やはり今でも「これを撮りたい」と思う人は後を絶たないのだろう。
世界で最も人が密集するイメージのあるこの場所は、運命的な出会いの象徴のようなものなのか。
さて、この物語の語り手はMaldita Nerea、スペインのポップ・ロックバンドである。
まさにポップ・ロックという言葉がぴったりで、重めのドラム・ベースの上を親しみやすいメロディが流れている。
どことなく邦楽でも聞こえてきそうな雰囲気。
静寂を突き破るようなギターリフが印象的。このパーカッシブなサウンドはエフェクトで作れるのか?それとも、ウクレレのような別の楽器?弦楽器に詳しくないので見当がつかない。
このバンドはフォーク・バンドの顔も持ち合わせていて、楽曲のタイトルに「世界」とか自然にまつわるものが結構多い。
Un Planeta Llamado Nosotrosは、直訳すると「私たちと呼ばれる惑星」。
MVを見ると「この惑星で出会った私たち」というような演出なので、若干不自然に聞こえるのだけど、歌詞をみるともっと壮大だった。
つまり、この宇宙で君と僕という星が出会った、ということである。そしてその星が一つになり、「私たち」になるわけだ。
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