2012年、オーディション番組X FactorのUS版から5人組ガールズ・グループとしてデビューしたFifth Harmony(フィフス・ハーモニー、以下5H)。
彼女たちの2枚目のアルバム『7/27』からシングルカットされたこの曲は、在宅勤務を推奨する働き方改革ソング…ではない。
仕事なんて行かなくていいから、家で”オシゴト”してましょうよ。私があなたを昇進させてあげるわよ、というケシカラン曲である。
現場労働者のマッチョな兄ちゃんたちの前で胸やらケツやらを振り回すという目の毒になりそうなMVだが、極限まで音数を減らしたトラックはなかなかカッコいい。
イントロから最後まで続く音はシンプルながらヘビーさがあり、ビート感を決定付けている。音数の少ないトラックに厚みを持たせる上でも重要な役割を担う。
4ビートに乗ってひたすら"work"と繰り返すサビにも中毒性がある。歌詞やコリオグラフィーはそういう行為そのものだけど。いや、だからこそ、なのか。
ラストには一番人気のCamila Cabello(カミラ・カベロ)によるフェイクが入る。
ここに至るまで、バックトラックをミニマルに保ったまま徐々に高揚感を煽る曲の作りが見事。
カミラはこの年の12月に突如脱退を発表。
ソロ活動に専念するためというのが公の理由だが、かねてより5Hの行き過ぎたセクシー路線に嫌気がさしていたともささやかれている。
その後の歌番組でメンバー4人がステージから人形を突き落とすパフォーマンスを披露して、物議をかもしたりもしたのだけど…
そんなカミラは2017年『Havana』でソロ歌手として本格的にデビュー。かなり力の入ったプロモーションも功を奏して、一躍トップスターである。
この『Havana』のジャケットもゴリゴリセクシー路線な気がするが…まぁそれは置いといて。
ちなみに残った4名も2018年3月に5Hの無期限活動休止を決め、ソロ活動に専念するとしている。
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