2006年にコロンビア・メデジンで結成された7人組Systema Solar(システマ・ソラール)。
ダンスミュージックを主に発表しているグループだが、その特徴は何といっても民俗音楽との鮮やかなミックス。
彼らの代表曲たる『Yo Voy Ganao』は基本的にヒップホップだが、アフロ・カリビアン的なリズムに乗せているのが特徴的。
旋律がエキゾチックに感じられるのは、クンビアを始めとしたコロンビアのフォークダンスソングが取り入れられているためだろう。
いかにもクラブ仕様というか、アップテンポでガンガンに音を鳴らすこの感じはカリブのDJ文化からも影響を受けているとのこと。
例えばカリブの国トリニダード・トバゴでは街中にスピーカーを積み重ね、高速かつ音圧の高い『ソカ』をズンズン鳴らしているが、そんな雰囲気。
そしてこの曲の歌詞、スペイン語がベースになっているようだがかなり独特である。
コロンビアという国では今も80以上の言語が話されているというから、方言のようなものが相当量入り込んでいると考えられる。
タイトルは「勝つぞ」という意味らしい。ただし金持ちになりたいわけではなく、子供たちが笑うのを見ていたいんだ…というようなことを言っているようだ。
<浜辺でサウンドシステムが鳴り続けて 犯罪のない平和な地ならそれがVIP席だ>
というように、平和を勝ち取ろうというメッセージソングと捉えて差し支えないのではなかろうか。
何と言っても、この圧強めの音をオッサンたちが放っているというのがイケている。
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