Trainはサンフランシスコで結成されたバンド。
1998年のデビュー後、一時はグラミー賞に輝くなど栄華を極めるが、2006年に一度活動を休止。
充電期間を経て2009年に活動再開してからも人気は衰えることなく、2012年に発表した6枚目のアルバムCalifornia 37は3か国でゴールドディスク認定された。
「サヨナラを言うための50の方法」というタイトルの本楽曲は、そのアルバムに収録の一曲。
と言っても、彼女に別れを告げるための文句で悩んでいるわけではない。
すでに恋人に振られた男が、友人に会って「ヘイ、彼女とはどうなったんだ?」と聞かれたときに何と答えるべきか考えているのだ。
その内容は実に幼稚で、<サメに食われた><ライオンに食われた>だったり、<セメントミキサーに落っこちた>だったりする。
主人公はそうとう彼女を恨めしく思っているらしい。
しかし最後は<助けてくれ サヨナラを言うのは苦手なんだ 嘘も 君の死因も もうネタ切れなんだよ>という悲鳴で終わる。
MVは寸劇(スーパーマーケットでの友人との会話)から始まる。その後チープな方法で何度も殺される彼女は気の毒でもある。
曲ではのっけからマリアッチが登場。西部劇の挿入歌にでもなりそうな乾いた哀愁が全開である。
とはいえ基本は疾走感あふれるロックサウンド。サビの入りはロカビリー調でもあるから面白い。
さらに全体的なサウンドにカントリー感が漂うのはやはりアメリカのバンドならではといったところか。
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