Chronixx(クロニクス)は現代レゲエ・ダンスホールシーンを牽引するシンガー・ソングライター。歌手のChronicle(クロニクル)を父に持つ。
その父の影響はもちろんあるだろうが、自身の音楽のルーツは教会にあるらしい。
聖歌隊の一員として活動し、歌う曲のアレンジを任されたこともあるという。
また、彼の通っていた教会の牧師Jermaine Edwardsは、現在ジャマイカで有名なゴスペル・シンガーとして活動している。宗教の枠を超えて、音楽文化の醸成に熱心な教会だったわけだ。
10代のころから楽曲プロデュースやレコーディングにも参加していた彼は、2017年に弱冠21歳でデビュー以来世界のレゲエファンの評判を席巻。
勢いそのままに発表したのが本楽曲である。
ダンス・ホールのビート感を押し出しつつもどこかリラックスムード漂うトラック。まさに「そよ風のようにクール」である。
トリッキーなリズムの上を浮遊するボーカルが心地いい。
常夏の島ジャマイカの首都、キングストン。この街の人々は、巨大なサウンドシステムから夜な夜な爆音が鳴らされるビーチで、寝る間も惜しんで踊り明かすのだという。
まさに<毎晩が金曜日>なキングストンを讃えるサマー・アンセムなのである。
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