Hunter Heyes(ハンター・ヘイズ)は米ルイジアナ州生まれのカントリーシンガー・ソングライター。幼少期から音楽に深く関わり、20歳のときにナッシュビルのレーベルアトランティック・レコードからメジャーデビューを果たした。
この曲はセルフタイトルのデビューアルバム『Hunter Heyes』(2011)の発表後、追ってリリースされた同アルバムの「アンコール・エディション」に収録された。
エレキギターを中心としたバンド色の濃いアレンジだが、マンドリンの音が入ることで一気にカントリーミュージック風に。
何しろ22歳の時の歌である。爽やかながら少しアグレッシブな曲調にまっすぐなボーカルを乗せて、青臭いほどに若いロマンスを描いている。
遠距離恋愛している彼女のところに、もう我慢できないとばかりに片道航空券を持って飛び出す青年。他人の目なんて気にすることはない、一緒にクレイジーになろうよという歌詞。
周りが何も見えなくなるほどの恋愛を高らかに歌い上げるラストのサビは爽快の一言である。
彼は楽曲制作だけでなく、一通りの楽器を自分で演奏できる程度の才能を持ち合わせているのだけど、ご覧の通りの甘いマスクである。アイドル的な売り出し方をされてきたことは否めない。
本人はそれに抗おうとしているのか、セカンドアルバム『Storyline』(2014)からはイジメをテーマにしたものなど よりメッセージ性の強い楽曲も発表。
現代アメリカの若者の代弁者たるシンガーへと脱却できるか要注目である。