じめじめした季節、何にも考えずに聴き流せる一曲。
2008年、地中海に浮かぶスペインの離島マヨルカで結成されたオルタナティブ・バンドPapa Topo。
児童向け番組で流れても違和感のないこの曲のタイトルは「夏の一番好きなのはアイスが食べられること」。
ちなみに、これは両A面シングルとして発表されたのだが、その片割れはOso Panda(パンダ)というタイトルである。
どこまで本気なのかよく分からないが、原宿あたりのポップカルチャーっぽいと言えなくもない。
そんな本楽曲、特に皮肉や狂気が混じっているわけでもなく、ひたすら夏がきたことを喜ぶお気楽ソングである。
<夏がきた 太陽が輝いている>
<プールじゃだめだ サングラスを持って海で日焼け 小麦色になるのさ>
夏=日焼けというのがいかにもヨーロッパ人らしい。
しかし、そんなことより一番重要なのはアイスが食べられることであると説くのがサビ。
いろいろなフレーバーを並び立て、<アイスがないとみんな耐えられない>と叫ばれる。
日本でのアイスの売り上げは夏より冬のほうが大きいという。
寒い冬に暖かい部屋で食べるアイスこそが至高と考える国民性は、夏=ビーチで日焼け+アイスと歌う曲の世界と対照的だ。
最後は<アイスは王様さ>で締めくくられる。
じーじばーばからお孫さんまで、3世代揃って楽しめる好ナンバーであった。
You may also like...