カタルーニャ州に生まれ、カタラン(カタルーニャ語)での音楽活動を貫くインディー・シンガー・ソングライターPau Vallvé。
この言語はスペイン語と似ているようでけっこう異なり、どことなく掴みどころのない響きは、むしろフランス語に近いかもしれない。
彼は歌の中でひたすら呪文を唱えているわけではなく、MVにはスペイン語と英語の字幕を表示できるようにしている。
カタランによる芸術の灯を絶やさぬように活動を続けているのだろう。
スペインにはいくつかの民族があり、それぞれが方言ではなく異なる言語をもつ。
独立への蜂起と弾圧とを今日まで繰り返しているが、一応それらの言語も公用語として認められている。
近年ではそういった固有の言語での小説などが日本で出版される機会も増え、それぞれの民族の意地のようなものも垣間見えるのである。
閑話休題。ロックンロールのようなリズムに電子音のリフレインが耳に残るこの楽曲、タイトルは「今日僕がしたい唯一のこと」といったような意味である。
それはひたすら空を見ること。みんなが僕を放っておいてくれること(クソッ)。
その辺に寝っ転がって、何もしたくねぇな…とただただボーっとしている状態を歌っている。
曲の後半は、ひたすら唇を震わせている。もはや考えることすら放棄してしまったようだ。
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