高音のハスキーボイスが特徴のフレンチポップシンガー、Christophe Maé(クリストフ・メイ)によるポップなラブソング。
詞をメロディに乗せるというよりも語りかけるような歌い方で、明るい吟遊詩人のようでもある。
“dingue”とは”クレイジー”とか”すごい”という意味を持つフランス語。日本語だと”ヤバい”に近いニュアンスだろうか。
アコースティックギターとタンバリンに乗せて、「デンデンデン」と繰り返されるサビがクセになる。
MVを見ると想像がつくように、去りゆく彼女をあの手この手で引き留めようとする歌。
仲間に依頼してロマンチックなサプライズを仕掛けようとするのだが、ことごとく裏目に出てしまい彼女はカンカン。結局出ていく彼女を追いかける―という結末。
MVに出てくる小道具は全体的にかわいらしく、ガーリーな雰囲気が漂っている。
歌詞の内容は概ねこのようなもの。
<考え直してくれるなら後悔はさせない ちゃんとした服を着るし 約束通り家に帰るし 日曜日には一緒に海で過ごそうよ 付き合ったばかりの頃そうしていたように>
何となくだらしない男性像を想像させる言い草である。泣きつかれてヨリを戻したけれど、時間が立てば結局元通り―なんてよく聞く話ではないだろうか。
それでもこの「元カレ」は熱い。
<君がいないとおかしくなりそうだ 後を追いかけるよ たとえもう遅くても>
<屋根の上から叫ぶだろう 君に会いたいと 決して遅くなんかない>
別れを悲しむのではなく、前向きな気持ちを軽やかに楽しめる一曲。
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