アメリカ合衆国のイメージをそのまま名前にしたかのようなBig & Rich(ビッグ&リッチ)は、Big KennyとJohn Richから成るカントリー・デュオ。
プロパーながらダンサブルなカントリー楽曲を多く生み出しており、ジャカジャカ鳴らすアコースティックギターや暴れ馬のようなフィドルの音が心地良い。
社会現象になった青春映画『Footloose』(1984)のリメイク版が2011年に公開されたが、『Fake I.D.』はこの中のダンスシーンに使われた。
なおリメイク版には『フットルース 夢に向かって』という邦題もついており、Netflixで観られるようだ。
リメイク版の主役には当初ザック・エフロンが起用されていたが降板したため、ダンサーのケニー・ウォーモールドが抜擢された。後に『セッション』(2014)でブレイクするマイルズ・テラーも登場しているので要注目。
さて、このMVも恐らく映画のダンスシーンを使っているのだろう。
ウエスタンブーツを履いた若者たちが同じステップを踏んでいる。カントリーダンスの中でもラインダンスと呼ばれるジャンルのもの。
カントリーミュージックの起源はアイルランドと言われているが、ラインダンスもその流れを汲むものと考えられる。
ただカントリーラインダンスは必ずしも一列になって踊るものだけでなく、広い場所で大勢が踊るスタイルも含むようだ。
このフットルースという映画は、ダンスを禁じられた高校生が大人に反抗していく王道の青春映画。
『Fake I.D.』のサビは、<ねぇその偽造ID私に売ってくんない?このバーで演奏してるバンドを死ぬほど見たいのよ>みたいな内容で、映画の世界観に沿っている。
後半にはGretchen Wilsonが加わって歌に厚みが増す。女性カントリーシンガーは芯の強い声を持つ人が多く、聴いていると思わず気合が入るのである。
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