韓国の芸能事務所SMエンターテインメントから、大型新人として2012年にデビューしたEXO。
このGrowl(ウルロン)がシングルとしては2番目ということになる。
デビューシングルの『Wolf』はかなり勢いのある、やや大げさな世界観の楽曲だった。
音圧も重かったし、コリオグラファーにはかのMichel Jacksonの振り付けも担当していたTony Testa(トニー・テスタ)を起用という気合の入れっぷり。
今作の『Growl』とは日本語でいうところの「唸り」。韓国語読みの「ウルロン」も同じ意味を持つ。
タイトルは前作のような攻めた楽曲を想起させるが、このGrowlは打って変わってアーバンなR&Bテイスト。デビュー2作目にしてずいぶん渋い曲をブッ込んできたなと思ったものだ。
バックトラックは控えめで、メロディを歌い上げるよりはラップ風の歌唱がメイン。
「ウルロン ウルロン…」とつぶやくように繰り返すサビでは”ネガティブハーモニー”的コーラスが重ねられていき、冷めた音感に。
ちなみに中国語版だと曲名が『咆哮』になっているが、こうなると完全にイメージが変わってしまうような気がする。
むしろ、前作Wolfの方で露骨に咆哮していたし。
GrowlのコリオグラファーはNick Bass(ニック・べス)。この方も超有名どころである。SMEはいちいちカネのかけ方が違う。
色味を抑えたワンカット風の映像もクール。地下駐車場風なロケ地もあいまって、ストリート感が強い。
あえて前作につなげて考えるならば、このアンダーグラウンドな場所で人知れず爪を研ぐ新米「Wolf」の唸りか。そうこじつけるには、このグループはあまりにも華々しいレールを引かれていたように思うけど。
余談だが、EXOのセンターであるカイはダンススキルの高さで知られている。
この曲では振り付けの中で、一つのキャップをメンバーからメンバーへ渡していくのだけど、途中カイがキャップを落とす。
恐らくミスなのだけど、それが元々の振り付けであったかのように鮮やかにかぶり直す場面があって、個人的にお気に入り。
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